あの女・・・今まで俺の周りに居た女と少し違う。





















































































印象強ェ女だった。






















































































Dry Rain 2.5


























































「てめぇ・・・今日も俺様に楯突くきか?あぁ?!




















































るっさいっ!!あたしはテメェって名前じゃないわけ!!天音 秋華!その一部分でも使ったらどう!?

















































































昨日、廊下で会ったクソ女。

















































天音 秋華って言うらしいが























































































んな名前で呼ぶ気などサラサラねぇ。
















































































俺様にケチつけるっていうのか?!おい!!











































































そう、なぜだかあのクソ女はうっとうしかった。






















































































この学校は俺様の命は絶対なはずなのに、この女は逆らう。






















































































ちょっと、珍しい人種。



















































































「・・レベル低いな〜。なぁ?沙那。」















































「良いんだろう。あれで結構悠太、面白がってるんだから。なぁ?和也。」























































おい・・俺は面白がってなんかねぇ。






















































































逆に鬱陶しいだけだ。






















































































「・・・まぁ、な。」






































































まぁなじゃねぇだろ!俺は違うんだ!!













































































「おい、悠太。そんなことしてる場合じゃねぇだろ?」





















































































「竣、コイツどうにかしてくれ。うっとうしい。」
















































































竣じゃなくても良い・・・この女、どっか連れて行け。


















































































「それはあんたのことでしょう!?」






















































また楯突いてきやがる・・・もう一発なんか言ってやろうか・・?!






















































































「まぁ・・・秋華、その辺でやめとけ。」





































































さすが和也だ。俺の気持ちをわかってる。
















































































「・・・・わかったわよ。」









































































和也だとこいつ、ちゃんと言うこと聞くんだな。























































































あの女と出会ったときは、和也を盾にしねぇとな・・・。




















































































やりきれねぇ・・・。




















































































で・・どうしてこの状況になったんだ・・??

















































































『おい、道どけろ、クソ女。』
















































『・・・須磨くんだっけ?クソ女ってやめてくれない?私は天音 秋華。ちゃんとした名前があるわけ。』







































『お前なんか、クソ女で十分だろ?』


























































『・・・ねぇ?人が親切に優しく名前を言ってあげたのに、その言い方はなに?』





























































『悠太、謝った方がいい。』






















































るっせ!沙那!こんな女、クソで十分だ!







































































『・・喧嘩、売ってあげようか?』



















































『いいぜ?買ってやる!!』




















































































そうだ、あのクソ女が道をどかねぇからいけねぇんだ。




















































































「そういえば、秋華。今月は大丈夫か?」








































「え・・・?あぁっ!うん、大丈夫!おじさんにごめんなさいってよく謝っておいて・・。

















































自分でやるって言ったのに・・・。」











































「あはは。気にすることねぇって。親父は好きでやってるんだ。


































































親父、『秋華ちゃんは大丈夫なのか?!』っていっつも俺に言ってるから。」












































「あぁ・・・心配性なおじさんだから目に浮かぶわ・・・。



























































おじさんに心配しないでって言っておいて。」



































































なんか・・・こいつら和んでやがる・・。

























































































鬱陶しい。





















































































「・・・二人って・・・どういう関係?」








































































おい沙那。話をなびかすなッ!!!



















































































「「幼馴染。」」






























































は・・?幼馴染って・・・













































































「和也、そのクソ女が幼馴染なのか・・??」

















































































「クソってあんた・・「秋華、もうそろそろ懲りろって。

















































あぁ、秋華の家の隣が俺の家。」



























































マジか。








































































和也に同情してやりてぇぜ、全く。
























































































「へぇ・・・それで仲がいいんだね。」








































































そういえば・・・そうだったな・・・。





















































































「え・・あぁ・・・うん。」













































































沙那の前ではえれぇ素直じゃねぇか・・・クソ女。




















































































「ふぅーん。で、和也は天音の何の援助してるわけ?」


































































竣、長引かすなッ!!






















































































「あぁ・・・金だよ。」















































































「「「金ェ?!」」」






















































































「・・何よ?何かいけない事でもある?」


















































































いけねぇもなにも・・・











































































「おい、奨学金がある所にいけばよかったんじゃねぇのか?」




















































































マジでそれ。


















































































「えっと・・・井伊達くんだっけ?・・・ここら辺で奨学金の高校があると思う?」



















































































あるだろ・・?衆把私立高校とか・・・衿田私立高校とかって・・・





















































































・・つーことは・・・・




































































「・・・私立か・・・。」










































































「そう、私立しかないわけ。奨学金があってもちょっと高くてね。」






















































































「援助してもらってるんだったら一緒じゃねぇか。」









































































「高いか安いかだったら、安い方選ぶに決まってるじゃない。」

































































それもそうか。













































































「もう、その話はいいでしょ?」




















































































援助話は嫌らしい。






















































































「あっ・・・やべぇぞ!悠太!!生徒会室!











































































竣がいきなり声を出す。






















































































そういえば、生徒会室開けっ放し・・・。





















































































荒らされてたらヤベェぞ・・・!!
















































































早く思い出せよ竣!!行くぞ!!












































































「じゃぁね、天音。」「じゃあな。」










































































そう竣と沙那がいった後、和也があの女の耳元でなんか言っていた。

























































































「大丈夫よ和也。心配しないで。」




















































































そういうアイツの顔は少し切なかった。






















































































生徒会室はあらされてなかった。


































































































































































悠太様、沙那様、竣様、和也様、どこに行っておられたんですか!!10分で帰ってこられるはずが30分も!!








































































「あぁ・・・悪い悪い。少し鬱陶しい奴とあっちまってな。」



































































「・・注意しておきましょうか?」






































































「やめてくれ。アイツはあれで良いんだ。な?悠太。」



















































































和也は目でそう訴えてきた。
























































「あぁ・・・んなことしなくても良い。あれはあれで結構気に入ってるからな。出て行ってくれ。」









































































「そうですか・・・でわ、失礼しました。」























































































出て行く執事。





















































































「・・どうしたんだよ?和也。」










































「なんでもねぇよ、竣。」

























































「和也、その慌てようは何かあるんじゃないの?」
































































「だから何でもねぇって、さ「
イヤァァアアアアアアアッ!!!!























































































!?なんだ?この悲鳴ッ・・。










































































・・・・秋華・・ッ!?

















































































ガタッ!!



































































和也が立ち上がって、生徒会室から出る。















































































おい、和也?!」 「和也!!




























































































おい・・・あんなに和也が取り乱すなんてなかったぞ・・??





















































































「確か・・・あの女の声だったな・・・。」






















































































あの気が強いあの女の悲鳴。























































































行ってみるしか・・ねぇな。