ねぇ?神様




















































































みんなが・・幸せになる方法ってないのですか?




















































































Dry Rain















































































頬の傷はだいぶ癒えてきた。



















































































全ては、財閥の息子たちのお陰なわけなのだが・・・






















































































「・・・そこで何やってんだ?クソ女。」





















































































私の超嫌いな男ベスト1、須磨 悠太。




















































































「あんたこそ。ここは教室よ?あんたには関係ないんじゃないの?」











































































「お前、馬鹿か。財閥の御曹司だろうがなんだろうが、勉強はするに決まってるだろうが。」

























































































・・・アイツには無縁のようだった、勉強の言葉。

















































































「へぇ・・・あんたから“勉強”って言葉が聞けるなんて思わなかったわ。」






























































「てめぇ・・・俺を見下しやがって・・・。」



















































































実際、そうでしょう。

















































































「・・で、あんたたちの教室は?」




















































































「その校長室の奥の特別教室でやるんだよ。」











































































「生徒会メンバーだけ?」
































































「それ以外、何があるってんだよ?」






















































































そう思うと・・・


































































「可哀想ね。」




























































「は?何言って・・「そうでしょ?だって、友達って、生徒会の子しか友達になれないわけだし















































































私たち、庶民たちからは敬われる存在。友達なんてできっこないわ。


























































































そうしたら、学校のちょっとした裏さえも分からないじゃない。






















































































楽しみが・・・少ないのって、可哀想だわ。」














































































余計なお世話かもしれないけどさ。























































































孤独に・・見えてしまうんだもの。





















































































「・・・もし、そうだとしても・・・いや、実際にそうだが・・・














































































俺は、竣・和也・沙那さえいりゃ・・良いんだよ。




































































ダチが多ければ幸せ、少なかったら不幸せなんてないだろ?」























































































・・・そう・・考えているんだ・・・。



















































































「見直した。」




















































「はっ?」

































































「すごいのね。友達をそうやって思いやれるのって。








































































そういえば・・私もそうかもしれないね。

































































少しの・・理解者さえ居てくれれば・・・・私は大丈夫だものね。」























































































アイツの考え方だというのが気に食わないけど・・。



















































































「・・・ふぅん・・・。」





















































































「じゃ・・・聞くけど、あんた幸せ?少ない友達でも幸せだといったでしょう?」





















































































「あぁ。毎日が楽しいからな。」





















































































「・・・そう。少しは、見習わなきゃいけないみたいね。」

















































































「あっ?誰をだよ?」












































































・・・あんたしかいないでしょうに・・・。





















































































「誰でもいーでしょ?」
















































俺様だろ?!あはは!やっぱりな!!見習ってもらわなければ困るぜ!!




















































































・・このッ・・・自意識過剰めッ!!




















































































少しはその自意識過剰を直したらどう?!

























































あぁっ!?俺じゃねぇってのかよ?!俺以外考えられねぇだろ!!




















































































・・・見直した私が・・・馬鹿だった・・・。





















































































「おーい悠太ぁ〜。って、天音。まぁた痴話喧嘩でもやってたのか〜??」





















































「ちょ・・・痴話喧嘩なんかしてないわよ!!



















































































「ふぅーん・・・まぁいいや。悠太、お前パーティどうするんだよ?」




































































「あぁ・・行く行く。めんどくせぇけどな。」


















































































「・・・パーティ?」























































「あぁ・・・お前には関係ェーねぇ。」




































































「おい、悠太、この間大人になったと思ったらリバウンドで戻っちまったか・・・?




























































まぁ・・天音も来るんだったら来いよ。和也には言っておいてやるよ。」
















































































「ちょ・・パーティの内容が分からないのに行けって言われてもわからないわよ。」



















































































「あぁ〜・・・沙那の誕生日なんだわ、来月の頭。それで。」



































































「おい、天音も呼ぶのかよ?!」




































































「いーだろ?なぁ沙那?」



























































「あぁ。天音も来たら良い。和也、今頑張っているから俺たちから言っておくよ。」






















































































「本当?!わ〜・・・楽しそう・・。楽しみにしておくね。」






















































































誕生日パーティって・・・和也のしかいかなかったからなぁ・・・。




















































































なんか・・嬉しいな。






















































































じゃあと言って別れる。



































































































頬の傷に触れる。


















































「・・・痛い。」

















































まだ完治しないこの傷。


















































「・・・こんな人がいっぱいいるんだな・・・。」
































この頃多いと言う、いじめの事件。
































































無くなればいいのに・・・私みたいな思い、する人なんていなくなってしまえばいいのに・・・。




























































ねぇ?神様、みんなが笑って過ごせる方法は、無いのですか・・・?




























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もう・・・私みたいに、傷つく人がいなくなくなる方法は・・・ないのですか・・?