もう・・・無くなればいいのに。
この頬のような傷を負う人が・・・。
Dry Rain
「・・・。はーい、今日は授業はこれで終わりでーす。」
「きりーつ。礼。」
みんな、それぞれ友達と校門の方へ向かう。
先生が出て行った後
バシャッ!
「さよーなら、天音さん。」
そう言って、水をかけられた。
「大丈夫?秋華。」
「あぁ・・・瑠璃。大丈夫。」
「あいつら、たち悪ィよなぁ〜??生徒会がどーしたってんだよ?」
「天音、俺たちはお前の味方だ。あの女に負けんなよ!」
男子&瑠璃が私を励ましてくれるので心強い。
生徒会のことを・・悪く言うのはどうかな?って思うけど
それでも・・・やっぱり嬉しいのには変わりはない。
「秋華、タオル。」
「ありがとう。」
瑠璃にタオルを借りる。
「さぁ、行こッ!秋華。」
「うん。」
瑠璃にはホントに助けられる。
人の目なんて気にしない子で・・・
いろんな相談もすべて、瑠璃にするようになった。
「秋華に榎波。」
「おっ!天音じゃん!」
「けっ、帰りにまでクソ女に会わなくちゃ行けねぇのかよ?」
「悠太、女の子にそれは失礼だよ?」
「・・和也に香久山くんに井伊達君に・・・ゲッ・・キモ男。」
「くくくくくく・・・っ。キモ男だってよ、悠太。」
「おい、クソ女。」 「何よ?キモ男。」
「俺を見下すのか?」 「あーら、勉強も最下位のあなたに言われたくないわ。」
一週間前に行なわれた中間テスト。
1 香久山 沙那
2 天音 秋華
3 鳴島 和也
4 井伊達 竣
14 榎波 瑠璃
300位 須磨 悠太
とすばらしい順位が出た。
「ふっ!あの結果はデマだっ!!」
「デマっていいながらそうやって、ギクリとしているのはまずいことがあるからでしょ〜??」
「う・・うるせぇっ!!」
「あっ、天音。これ。」
「香久山君、何?これ?」
「招待状。それないと入れないんだよ。」
「わー・・すごいのね〜・・。わかった。ありがとう。」
「悠太も沙那を見習ったほうがいいんじゃねぇーか?」
「うるせぇ!竣!」
あはは・・・楽しい。
「あっ、和也さん。あの話はどうしましょう?進めてくださいますか?」
「・・・少し、待ってくれ。」
「あっ・・・はい。」
・・・なんだろ?意味ありげ。
「天音。買い物いかねぇか?」
「えっ?あぁ!!うん!いく!」
「和也も悠太もなッ!」
「あぁ。」
「・・仕方がねぇな。」
みんなで行った買い物は・・・
少し・・・ハプニングが起こった・・・。