どうしたんだよ?あのクソ女は。





















































































・・中で・・何かあったのか?









































































Dry Rain 8.5 























































俺は、別に沙那の誕生日パーティには興味なかった。




































































だから少し中の状況を見て、自由に行動できそうだったら外に出ようと思い・・












































































案の定、乾杯の合図で外に出た。




















































































でも、それから30分のこと。




















































































会場から走ってこっちの方に向かってくる足音。

















































































「・・・天音?」




















































































・・・どうみても、天音だ。




















































































「お・・おま・・どうしたんだよ?!」





































































・・・涙を流して・・・。





















































































「関係ない。どいて。帰るから。」



























































そう淡々と語るあいつ。












































































そしてそういった後、俺の隣を通り過ぎた。





















































































後を追いかける前に、俺は会場の方へ行った。





















































































竣!!何やってんだよ!?

































































「何って、お前の婚約発表だろうが。」





















































































・・・和也・・・?






















































































「チッ。」



































































・・・もしかして・・・和也の婚約が原因か?!




















































































「竣、和也、やめろみっともねぇ。」




















































































そういったら、和也は控え室の方へ向かった。














































































和也ッ!!お前・・もしかして・・・。

















































































・・・俺は和也の後を追った。



















































































・・・婚約発表。こいつらは・・大丈夫だと思っていた。




















































































でも、和也がこんなにも乱れているなんて・・・。
























































































・・・だから・・・原因はアイツだと思った。



















































































「悠太・・俺は、秋華が好きなんだ。」















































































・・・いきなり告白された俺。











































































・・いや、どう対応すればいいんだ?こういうとき・。



















































































「だけど、俺はアイツと付き合っていて・・ムリに別れを告げた。」

















































































・・・どういうことだ・・?






















































































「俺は・・・この政略結婚に納得いっていない・・ッ。俺はまだ・・・秋華が・・・ッ。」



















































































・・・へたれだったのかよ・・・お前は・・・。






















































































和也・・・ッ!お前は人の気持ちを弄ぶような奴じゃねぇよな?!










































































さっき・・・天音は、泣いていた。天音の気持ちはどうなるんだ?!























































































なんで俺が、あのクソ女のためにこんなことしているのかがわからねぇ。



















































































・・なんと・・・なくだ。





















































































アイツが・・泣いているのを初めて見たから・・・突き止めたくなったのかもしれねぇ。
























































































・・何が・・原因なのか。






















































































「和也・・・・天音もまだお前を捨てていない・・。だけどこのまま、お前の気持ちでアイツを振り回したら・・酷だろう?」





















































































「悠太。お前は・・俺と違って・・・優しい。」















































































・・何言ってやがる・・・コイツ。


















































































「俺は、アイツを・・・秋華を傷つけることしかやっていない。でもお前は・・・こうやって秋華を心配してやってる。


































・・・だから、俺じゃないほうが・・・「ントかよ・・・?






















































































本当にテメェはそう思ってるんだな?!和也!!






















































































「・・・あぁ。」







































































「見損なった。」





















































































アイツは・・・自分が気が優しい奴だと気付いちゃいねぇ。




















































































・・・・あのクソ女は・・・まだ・・・・





















































































・・・お前が・・好きなんだよ・・・。見てて、わからねぇのかよ?





















































































ただ・・・俺はアイツを追いかける。




















































































どこにいるか分からない・・・あいつを追いかけて・・・。