夢なら覚めて欲しいと思う・・
父さんも母さんもいなくなって・・・
1年前から・・・キミは居ない・・・。
キミに・・・会いたい・・・
毎晩、夜空にとても光る星を見つけては祈る。
終わり無き戦いの末に・・・
「レインっ!」
「・・・ジュナ・・・・。」
怖い・・・昨晩のことを思い出してしまうから・・・。
「俺は確かに、昨日、軍服で街に戻った!
だが!あれは・・・爆発音が「・・・ないで・・・」
「・・・なんだよ・・・・。」
「言い訳しないでっっっ!!!」
怒鳴るなんて・・・自分でも驚いた。
ジュナと思いたくないの・・・・・違うって分かってるの・・・
だけど・・・言い訳されると・・・・私がジュナを疑っているみたいで・・・・。
「レイちゃん!!」
「ミヤビ・・・!」
寮が同室のミヤビが来た。
「レイちゃん!見つかったの!
アイルくんっ!」
ウ・・・ソ・・・
「ミヤビ・・・本当・・・?」
「うん!!アイルくん、こっちに戻ってきてるって!!
自室!アイルくん、自分の自室だった空き部屋に居るよ!」
「有難う・・ミヤビ。」
「早く行ってあげて・・・。」
アイル・・・っ!
如何していなくなったの?
「・・・・レイン・・・?」
「ハァハァハァ・・・アイル・・・。」
手を伸ばしても・・・・彼の服も手は届かなくて・・・。
「1人にして・・・勝手に・・・スウェンド・・やめて・・・ゴメン・・・な?」
「アイル・・・あの手紙はなんだったの?」
アイルが居なくなる一週間前・・・
届いた手紙・・・・。
「俺の・・・俺の街が・・・滅んだって言う・・内容だった。」
!?
「ウソ・・・?」
「帰ってみたら・・・街の半分以上が・・・焼かれていた。
レイン・・・お前の街も滅んだって・・・聞いた。」
「誰・・・から?」
「さっき・・・ミヤビから・・・な。」
ミヤビに・・・。
「なぁ・・・レイン・・。
軍、抜けないか?」
「えっ・・・・?」
軍を・・・・辞める?
「お前は・・・・軍に操られているだけだ!」
操られる・・・・私・・・が・・・??
「どういう意味・・・?」
「・・・お前の街を・・・・滅ぼしたのは・・・間違えなく・・
スウェンド軍だ・・・!」
この・・・・軍が・・・?
「・・・そして・・・その指示を出したのが・・・リミデットだ。」
リミデッド様が・・・?
「でもっ!「・・・・あれは弟のリミアド様だ。」
「・・・じゃ・・・リミデッド様は・・・・?」
「世界制服をたくらんでいる、リミアド様の兄貴だ!」
そんな・・・・
「じゃぁ!私が今まで・・忠誠を誓っていたのはなんなの・・・!!?
私は・・・・人を助けるために・・・・!」
「あぁ・・・表向きは・・な・・・。裏は・・・・本物のリミデットが・・・支配をしている・・・。
人殺し軍の・・・・だ。」
「父さんと・・・母さんは・・・・っ!!」
「裏の軍に・・・殺されたんだ。」
そんな・・・そんな話があって良いの・・・・!?
「裏の支配者はリミデットだ。
だが・・・それに仕えている奴が・・・・一番危険人物だ・・。
・・・名を・・・ティエラ・アリル。」
「・・・ティエラ・・・・アリル・・・・??」
「聞いたこと・・・あるか・・・?」
「・・・弟・・・・・。」
「はっ・・・・?」
「ティエラ・アリル・・・私の・・・・弟なの・・・。」
「だけど・・お前の苗字は、アスチェル・・・じゃ・・・「・・今の・・この間まで居た、私の両親と私は・・・血が繋がっていないの。
本名は・・・レイン・アリル。
アリル・・・なんだ。」
ティエラ・・・・裏の組織に入ってるの・・・?
どうして・・・?どうして・・・・・?
そこに入って・・・・何がしたいの・・・?
「レイン・・・。」
「ゴメン・・・アイル。
私・・・このスウェンドから・・・離れることができない・・・。
ティエラが・・・いるなら尚更・・・ね。」
「わかった。
レイン。」
「ん?」
「また・・・・な?」
「え・・・?」
妙な彼の笑みは、私にとってとても悲しいものだった・・・・。
彼との連絡する手段は無く・・・・
もう・・・・会うことは無かった・・・・
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