夢なら覚めてほしいと思う
この世界が、悲しみに染まって・・・皆が消えていく・・・・
ねぇ・・・・キミに大切な人はいますか・・・?
毎晩、夜空の闇に問う
終わり無き戦いの末に・・・
まだ、幼い頃・・・
私は本当の家族と暮らしていた・・・
私の姓はまだ、アリルだった。
私は、姉弟で、2・3歳離れた・・・弟・・・。
ティエラ・・・アリル
生意気で・・・可愛げない奴で・・・
でも・・・
『姉貴っ!!』
私のたった一人の・・・大切な弟だから・・・・・。
・・・昔に・・・弟は・・・死んだって思ってた・・・・。
・・・変な・・・組織みたいな奴らが来て・・・
弟達と・・・引きなされたから・・・。
それから・・・私は・・・本当の母さんと・・・一緒にいて・・・
変な組織の奴等から・・・解放されて・・・・
母さんと一緒に・・・隣町まで行って・・・
『この子の事・・・・お願いします・・・・』
そういって・・・・私の本当の・・・母さんは・・・息を引き取った・・・。
そうして・・・この間まで・・・一緒にいた・・・父さんと母さんになった・・・・
だから・・・・本当の父さんと・・・弟が・・・どうなったかは・・・わからなかった・・・・
ティエラが・・・生きていてくれて嬉しい・・・・
でも・・・でも・・・もし・・・アイルが言ったことが本当なら・・・・
私は・・・あの子を・・・止めなきゃいけない・・・・
ティエラ・・・
敵同士で会うなんて嫌だよ?
お姉ちゃん・・・は・・・・ティエラの事・・・大好きなのに・・・どんな・・・事になっても・・・。
「・・・ティエラ・・・。」
たった一人の・・・家族・・・。
生きているのなら・・・
『姉貴っ!これ、やるよ!!』
『姉貴っ!・・・いわんこっちゃねぇ・・・。
段差があるから気を付けろって言う前に・・・こけやがって・・。』
『姉貴っ!!』
今でも・・・私に・・・・何かを語ってくれるように・・目を閉じれば、ティエラの笑顔が・・・
私を呼ぶ声がして・・・・。
≪レイン・アスチェル、この放送が聞こえたら直ぐに、管理室へ来い。
くり返す・・・≫
管理室・・・?
早く行かないと・・・急なことだったら・・・大変・・・
「失礼します。レイン・アスチェルです。」
キィィ・・・・・・
「姉貴・・・・?!」
「・・・ティエラ・・・?」
どうして・・・ティエラが・・・。
アイルの話は・・本当だったの・・・?
「姉貴・・・どうしてここに・・・。」
ギュッ・・・・・・
「あ・・・・姉貴?!////」
「ティエラっ!生きてたんだね・・・!よかった・・・よかった・・・・!
ずっと・・・ずっと・・心配してたんだよ・・・?」
私って・・・涙もろいな・・・。
「姉貴・・・俺・・・・親父を・・・・。」
「・・・・何か・・・あったの?」
「逃げる時に・・・親父が・・・上から落ちてきたものから・・・庇ってくれて・・・下敷きになったんだ・・・。」
「あんたはっ?!怪我・・してないッ?!」
「俺は・・なんともなかったんだ・・。」
「ふぅ・・・良かった・・。
大丈夫。父さんは・・・あんたを守ってくれたんだよ・・・。
その命・・大切にしなさい。」
「あぁ・・。」
アイルが・・・言っていた言葉を・・・私はこの時点で、完全に・・・忘れていた。
ティエラが・・・人を殺しているかも知れないって言うこと・・・。
ただ・・・再会を喜び・・・・
自分の幸せだけを・・・考えていた・・・
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