靡く



















































流れる



















































World Loves











































中学校・・・いつぶりか。














































退院した昨日、久々に家に帰って、何か変な気持ちになった。



















































そう、知らない間に世界は動いていたんだと・・・改めて思い知る。











































ーーーー
















あっ!!内名さん!学校に来れるようになったんだーーー!!














同じクラスの、瀬川 秋絵さん。








クラスの学級委員長でしっかり者。












「瀬川さん、いつもありがとう。」








授業でとったノートをいつも届けてくれる。





















「いいの!私ができるのはアレくらいだし・・・。」























とても・・・優しい人。































































菜香ッ!!


























































呼ばれた声のほうを見れば、彼の声。





















































私の幼馴染であり、私とちゃんと接してくれる人。



















































優利ッ!





















































相友 優利













































とても優しい奴。だけどヤンチャで・・おっちょこちょいで。



















































髪形変えても・・・背が伸びでも・・・彼の顔は変わらない。




















































「おっきくなったねー、優利。」

























「やっと、お前を抜かせたぜ。」



















































前会った時は、見下すくらいだったのに・・・。













































今は見上げなければならない。















































「優利、多分頭はまだ、負けてないよ?」






































はっ!?んなこと叩いて良いのかー??





























「次の中間、勝負する?」



































ぜってー負けねぇ!!
























「負けたら相友くん、学校に来てる意味ないしね。」























うるせー、瀬川!


























「てか、菜香!退院したんだったらメールか電話よこせ。





愛羅がお前が迎えにくんのいっつも待ってんだぞ?」
















「愛羅、昨日迎えに行こうと思ったけど、11:00だったから・・・。
















あっ!風利くんに会ったよッ!」


















「ア・・兄貴にッ?!




















「うん。かっこいいねー、風利くん。」































「俺のほうがカッコいいに決まってんだろッ?!あんな奴より。」















「あー、ハイハイ。ソーデスネ。





















テメェーッ!!



















































カレといれば笑う日々。






































カレといれば笑顔になれる。






















































ずっとそうだった。





















































いや、これからもそう。



















































ーーーーー














中間テストの、返却するぞッー!















「「「えーっ?!」」」


























担任 峰有 慨(通称 あっちゃん)















あっちゃん!テスト返却は前もってって言ってるじゃんッ!?



















1人の男子が声を変えて言う。














「「「「そーだそーだ!!」」」」























ウルセーっ!!先生にブーイングは・・
ブーブーブーブーッ!!




























・・・・今行った奴、手ェ上げろ・・・俺の授業の成績1にしてやるわ・・・。





























先生が切れると、みんな口笛吹いて知らん顔。
































こんなクラスが面白くて、飽きない。





















































嵐のブーイングの度、私はこうやって楽しむ。





















































優利の顔が・・・青ざめてる。








































あっ、勝負してたっけ・・・?





















































これは、私の勝ちかな・・・?



















































「返す前に・・・お前らこの1学期何してたんだ〜っ?!」
















































ビクッ!













































先生の行き成りの大声には流石に驚くし、怖い。




















































「1位は・・・98点、内名だ。」
















































えっ・・・?!
















































「うっそー・・・??」



































「内名さんが〜・?」













































自分でも、信じられない。



















































「2位、おー・・・良く頑張ったな・・・。96点、相友 優利。」


















































えっ・・・・優利が90点台ッ?!


































ありえない〜・・・!





























中1の期末とか(病院で受けたけど)、勝負しても20点くらい差があったのに・・・。






















































「よく、校内テストから挽回したな。相友!」










































・・・・がんばってるんだ・・・・。






































「3位、瀬川 秋絵。83点。」


































さすが、瀬川さん。



















































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あぁーっ!負けたッ!!















でも・・・でも・・・















「すごいよ・・・。」






















・・・やっぱり・・・私が知らないときに、人も・・・世界も変わる。

















大げさかもしれないけど・・・。



































「お前、熱あんのか?」




















「ンなわけないでしょ?!」

























「・・・ハァー、今回は何おごれば良いんだ?」





















「えっ?「負けたらいっつもなんか奢りだったろ?」



















































「今日は、私のおごりで良いよ。」


































「はっ?お前勝った・・・「いーの、奢るっていってんのに。」



































「・・・わかった。」



















































懐かしいあの日々よ

















時が進むのは当たり前のこと















戻らないと分かっていても














忘れられないの 戻りたいの












そんな願いは何処にも届かないのかな












Love ever






















「(お前、授業中に良くそんな事できるな・・・。)」




「(だって、意味わかんないんだもん。はるちゃん。)」






はるちゃんこと、津波 春秀。










社会の授業担当。


















































「(今日の帰り、校門前。)」




「(おう。)」



















































放課後は、優利待たないといけないから、音楽室でもいこうかな。




















































作詞した歌を歌いに・・・。





















































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「えー・・明日は〜・・・。」














あっちゃん!早く帰らしてー★


「そういう奴は帰るな!」「いやーん、あっちゃんこわーい★



























「「「あははははーー・・っ!!」」」



















笑いが巻き起こる。





































続けば良いのに・・・この中にずっといられればどんなに良いか・・・。





































































でも・・・そんなことは・・






















































無理だって・・・分かってるよ。



















































「じゃぁ、おくれんようになッ!?」






































「「「「はーい!さよならー!」」」」」




















































「菜香、部活あるけどどうするんだ?」

















「何言ってんの。音楽室に行くに決まってるじゃない。」




















「そういや・・・そうだったな。」



















































懐かしまれた・・・・?





















































中1の最初の方は・・・そうだったよ?





















































忘れたの・・・?



















































もしかして・・死んだら・・こうなるのかな・・・?





















































周りは私のことなんて・・・。




















































ツゥーーー・・・・





















































「菜香?」


























「あっ、ごめん!じゃぁ、終わったら音楽室へ来て。」







































「お・・オイッ!菜香!!
























































苦しいよ?張り裂けそうなくらい・・・。




















































「ふっ・・・・ひっくっ・・・。」




















































泣くのって・・大変だよね。



















































だって・・誰にも・・・見られたくないから、隠すでしょ?






















































怖い・・・そういったら、彼はどういうかな?




















































「みんな・・・忘れてしまうんだね・・・。」




















































懐かしみ・・・哀れに思い・・・






















































ずっと・・・昔のことを・・・人は忘れていく。




















































私も・・・異界の住人になれば・・・何十年か先には、忘れられるんだね。





















































「どうしよ・・・嫌だな〜・・。」






















































風船が割れる前みたいに・・・不安がいっぱいだよ・・・






















































誰か・・・助けて・・・ッ。